オイルが漏れたバブル星雲

だいこもんです。

星沼会がプチ集合した7月30日の浄土平遠征。薄明の中後片付けをしていると、向こうから悲しい声が聞こえてきました。

「オイルが漏れてるうー」

2600mc-proでバブル星雲を撮影していたHaraさん、カメラを外すとカバーガラスにベッタリとオイルが流れていました。このオイル漏れ、どうも個体によって発生したりしなかったり。原さんは使用開始から1年経っての突然の発症でした。

嗚呼あー、これは絶望します。Haraさんによれば、作品タイトルは創造の柱ならぬ「オイルの柱」だそうです。笑えません・・・

でも撮影中にぐらすのすちが言っていました「諦めないで!」と。下の写真は、そのあとに取得したフラット画像です。

なんか行けそうな気がしますね。WBPP2で処理してみたところ、見事に補正できました

Askar FRA600, ZWO ASI2600MC 60s×99枚, フィルターなし Dark 60s×17枚, Flat(薄明後取得,iPadを光源に使用) 1.8s×9枚

おお、これはもうわかりません。そして画像処理もケフェウス座の散光星雲特有の、赤い星雲のさまざまな色彩がよく出ていて、しっとりと雰囲気良いですね。

オイルは動くので、撮影中に発生したら慌てず落ち着いて、まずは直ちにフラットを撮影しましょう。(Haraさんは,ライトフレーム撮影後にすぐフラットを撮影し,その時にオイル漏れに気づいたそうです).また,自身で清掃される場合は、弊会のAramisさんの動画が参考になります。

そんなわけで、2600mcのオイル漏れ、撮影中に発生しても「諦めないで」というお話でした。

あ、そうそう。大事なことを忘れていました。Haraさんは、天体写真を始められてまだ間も無く、Pixinsightなどの扱いは初心者だそうです。ですが、最近話題のこの本を参考に進めたら、正確な前処理でオイル漏れが修正でき、さらにはバブル星雲周辺の微妙な色合いの画像処理も見事に表現することができたそうですよ! 星沼ブックスです。よろしくお願いします。

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