危うく数十万を、だまし取られちゃうところでした・・・

丹羽です。
私、すんでのところで数十万を、だまし取られてしまうところでした・・・。

私は2軸の赤道儀を持っていません。いま使っている2軸の赤道儀は知人からお借りしています。これがなかなか使いやすく気に入ったので私も欲しくなったのですが、残念なことにすでに生産終了していて購入できません。天文系の中古売買サイトであるAstromartで探してもなかなか出てこない。そこで「探しています(Wanted)」をAstromartに出すことにしました。

(余談になりますが、英語で個人売買のサイトのことをClassifieds、また個々の売りに出している情報をAdと呼びます。売買だけではなく求人広告などもです。不思議ですがClassifiedsというのは分類、Adは広告という意味なので、個人広告を分類して表示していた名残のような気がします)

ほどなくして米国にお住まいの方から「この赤道儀を持っているけど、興味ありますか」と連絡が来ました。半分あきらめていたので、高揚した気分で「もちろん興味があります。状態を知りたいので写真を送ってください」と返信しました。

10数枚の写真が送られて来ました。使用感はありますが悪くありません。大切に使っている印象を持ちました。それから、なんどかやりとりをしました。赤道儀は数年使ったもので状態も良いもののようです。価格も過去の同じ機種の取引価格より、かなり安く設定してくれています。また三脚もつけてくれました。

こんなチャンスを逃したらもう入手できないかもしれない、という想いもあり、購入の意思を示しました。お金のやりとりはPayPalです。クレジットではなく現金の送金の場合は銀行設定が必要となるので、私の銀行とPayPalを紐づけ処理をしました。これで万事レディです。

送料も決定し、あとはもうPayPalのボタンを押すだけです。星沼会のメンバーにも「私もついに2軸の仲間入り」と自慢がてらシェアしました。「わーい♡」との思いでPayPalのボタンを押そうとした瞬間、あることが頭をよぎりました。

  「あまりにも、スムーズすぎないか?」

そこで、先方に二つのお願いをしてみました。

  「念の為、赤道儀の存在確認をしたいので、スマホで動画を撮ってください」
  「送ってもらった画像のここの部分の反対側を見たいので、写真を撮ってください」

レアな赤道儀なので相手の気分を害して、「もう売らない」とされるのを恐れて「本当に最終確認だけのつもりなので、すみませんがお願いします」と付け加えました。

そうすると「少し待ってください」と連絡が来たきり、連絡は途絶えました。ネットで画像を大捜索をしたところ、数年前にヨーロッパのeBayに出品されていた画像と一致しました。この方は米国で新品で買ったとコメントしていたので矛盾します。おそらくこのeBayの画像をダウンロードして使ったのでしょう。

だまされるところだったわけです。いまにして思えば、「あれ?」と思うことはたくさんありました。

  • 同機種のWantedを出している米国人が他にいたのに、国外輸送で面倒な私にコンタクトがあった。
  • 状態が良いにもかかわらず価格が安い。さらには三脚もつけてくれるという大盤振る舞い。
  • メッセージの返信が、米国時間の深夜から早朝に多かった。(おそらく米国に住んではいないのでしょう)
  • 「送付先を教えてくれたら送料をDHLに確認する」と連絡があった際、「日本の横浜まで」と連絡したら、即座に送料の見積もりがあった。

これだけ変だなと気がつきつつも、目の前の「レアな赤道儀を入手できる」という気持ちがまさり、懸念点を押さえつけていたのです。

いや〜。危なかった・・・。皆様もお気をつけください。

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