チリリモート星沼班 –– 準備編(1)

だいこもんです。

弊会の丹羽さんが取りまとめている、チリリモートについて

星沼会でも、4名の共同利用で計画を進めています。ここではその準備の状況を、時系列でまとめていこうと思います。

決定済みの撮影機材は

  • Vixen R200SS(Aramisさん提供)
  • CorrectorPH(760mm F3.8)(Aramisさん提供)
  • Astrodon 31mm filter(LRGB, Ha,SII,OIII)(丹羽さん提供)
  • ZWO ASI294MM-Pro(丹羽さん提供)
  • ASUS MiniPC Pb series(そーなのかーさんとだいこもんワリカン購入)

です。

R200SSの調整

山の日の休日、AramisさんのR200SSがぐらすのすちくんの自動車に乗せられて、だいこもんの自宅に届きました。

到着時のR200SS

MIKASAのキャリーバックに入っています。これはYoutubeで情報発信されているボスケさんのアイデアらしいですね。

受け取り時の光軸の様子

Aramisさんは、購入後に光軸には一切触っていないとのこと。さっそくタカハシのセンタリングアイピースとチューブを取り付けて覗いてみました。

未調整の光軸

主鏡のセンターマークと、センタリングアイピースの裏像だけが一致している状態です。これだと光軸がドローチューブに対して斜めになっています。

この状態で294mcを取り付けて撮影したフラットは次のとおり。

未調整のフラット

また、この状態でAPS-Cのセンサーを取り付けて撮影した結果は、Aramisさんのブログに掲載されていました。引用します:

R200SSファーストライト しし座の三つ子銀河
先日購入したR200SSのファーストライトです。撮影は5月3日。場所は小海町。強い風に吹かれて半分以上のコマがボツになってしまい処理するモチベーションがなかったのですが、先日の天城高原遠征ではよりひどい風に吹かれてほぼ成果ゼロ。これに比べれ...
ブログ「時々フォトグラファー」より引用

周辺像はかなり歪んでいます。

光軸の調整

斜鏡ホルダーに貼ってあるR200SSのラベルを剥がします

右上に小さく剥がし跡が(泣)スミマセン

押しネジ引きネジと格闘すること数時間。このような形に追い込みました

調整後のセンタリングアイピース像

センタリングチューブの糸十字を中心に合わせていません。アイピースを回転させた時に、糸十字の中心が、主鏡センターマークの周りを同心円に回るように調整しています。ただ、R200SSの接眼部は回転機構を備えていないので、回転調整はタカハシの主焦点アダプターのネジを緩めながら行いました。なのでまだあまり正確ではないかもしれません

この状態でフラットを撮りますと、ピークがほぼ真ん中になりました。

調整後のフラット

ちなみに、糸十字の中心をセンターに持ってくるように調整すると、フラットはかなり崩れます。F3.8とはいえかなりシビアです。(つづく)

周辺の星像とケラレの確認

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