星沼経済研究所の丹羽です。
曇っていてやることもないので、国内の天文民の数と市場規模を推定してみました。いわゆるフェルミ推定というやつです。ここでの天文民は狭い定義で、「望遠鏡を使って、撮影や眼視を楽しんでいる人」の数です。
当研究所の調べによると、「望遠鏡を使っている天文民の国内人数は1万人」「望遠鏡の国内市場の大きさは10億円」です。推定根拠は下記です。
- X(旧Twitter)で活動の多い天文民のフォロワー数は2,000人弱が多い。天文民でもフォローしていない人がいることや、逆に天文民でないがフォロワーの人もいるので、Xの天文民は2,000人と考えて良い。PixInsight関連やチリ・リモート関連で私に問い合わせいただく人のX利用比率は20%くらいなので、逆算すると1万人
- ビクセンの社員数はネットによれば60-70名。そうするとおそらく売上は10-15億円くらい。国内比率が70%とすると7-10億円。天文関連が60%とすると4-6億円。天文民がビクセンに使うお金は年平均で5万前後だろうから、1万人
- 「PixInsightの使い方」の発行部数は1,100部。PixInsightを使う人の3人に一人くらいが本を買ってくれたんじゃないかなと想像するとPixInsightの利用者数は国内3000人。PixInsightの普及率がおそらく30%程度なので、1万人。
- 天リフのYouTube登録者数が6,000名弱(勝手にすみません・・・)。天リフは月食や流星群などのライブでも天文民以外も見るので、天文民はそのうち2,000名程度。天文民の5名に1人くらいが天リフYouTubeを登録していそうなので、1万人
オーダーはあっていそうな気がします。
天文民1人平均で10万円くらい使いそうなので、望遠鏡関連の国内市場は10億円と想定しました。ここには星景写真を楽しむ人ははいっていないのと、私の周りにわりといる「機材を使わずに星を楽しむ人」は入っていないので、この層をどう取り込むかが市場拡大に必要ですかねー。SeeStarやVesperaのようなオールインワン機材がキーな気がしています。